2020年11月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
今年も残り少なくなってきました。
この時期、来年からは働こうと、就職活動や働く準備をしている方もいるでしょう。
小さなお子さんのいらっしゃる方なら、4月から子供を保育園や幼稚園にあずけて働こうと考えている方も多いのではないでしょうか。
節目が近づくと、気持ちも前向きになりやすいものです。
一方、さあ働こうとすると、就職先や働き方について悩む方もいるようです。
お子さんのいらっしゃる方の中には、希望する内容の仕事があっても、譲れない条件が合わずに応募を諦める方も少なくありません。
勤務時間と子供の送り迎えの時間が重なってしまうとか、子供の休みと合わないとか。
それぞれのご家庭の事情もあって、希望する内容や条件の仕事を選べずに、働ける時間帯でできる仕事を仕方なく選ぶ方もいらっしゃいます。
そのような時は、一度「その先のこと」を想像してみましょう。
例えば、お子さんが児童クラブに入る年齢、お留守番ができるようになる頃、進学や成人する年などを書き出してみます。
合わせてその時にご自身やご家族が何歳になっているか書き出してみるのです。
そうすると、時間を延ばしたりフルタイムで働いたりできる時期や、やりたい仕事ができそうなのはいつ頃か、というような見通しがつくでしょう。
また、収入や貯蓄の面からも仕事や働き方を考えるきっかけになります。
今はやむを得ず就いた仕事でも、将来の転職に役立つ経験が積めると思えば、働くモチベーションが高まるかもしれません。
子供はいつか大人になり自分の道を歩み始めます。
今を見ることも大事ですが、その先も想像しながら、ご自身の仕事や働き方を考えてみましょう。
想像したとおりにはならないかもしれません。でも、その時はまた新たな想像をすればいいのです。
そうして、大変な時でもできるだけ前向きにがんばっている親の姿を子供は見ていると、私は思います。
キャリアコンサルタント 福積千佳子