2017年6月掲載
「人生いろいろ」という歌がありました。
波乱万丈の人生を描いた、島倉千代子さんの代表曲です。
曲が発表された1987年頃、私はある企業の若手社員でした。
それから約20年後、私は勤めていた会社を退職します。
「人生いろいろ」と実感するようになったのは、会社を辞めてからのことです。
現在、キャリアコンサルタントとして転職や再就職という人生の転機にいる様々な人の話を聴き、支援する仕事をしています。
その中で、仕事も人生もちょっとしたきっかけと、人との出会い次第でいろいろ変わると実感しています。
例えば、履歴書に書ききれないほどの転職歴のある方、思わぬ出来事に翻弄された方などいろいろな人生の紆余曲折が垣間見えてきます。
一見順調なキャリアを積み重ねている人にも転機は突然訪れることがあります。
私自身、一つの会社の中で与えられた役割や目標を果たすことを考えて長く働いてきました。
退職した時は、次の仕事のあてもなく、今の暮らしのことも想像していませんでした。
ただ、何とかなるだろうという楽観と、何とかするしかないという焦燥感の間を揺れながらも、できることから一歩ずつやり続けてきたつもりです。
仕事(ワーク)を続けて行くことで、自分らしい働き方や人生の道筋(キャリア)が少しずつ見えてきました。
まだまだ道の途中ですが、これまで人との出会いや支えがあったからこそ、いろいろな選択や経験の積み重ねができたという思いは忘れないようにしています。
このコラムでは、ほっと安心したり、ハッと気づいたりしてもらえるような、仕事やキャリアに関する情報や話題を中心にお伝えします。
毎月一回、日々現場で活動する二人のキャリアコンサルタントが担当します。
お仕事やいろいろな人生の道筋探しに、少しでもお役に立てれば幸いです。
キャリアコンサルタント 久保賢司