HaTaキャリ 仕事のやりがいを求めてもう一度就職活動中の女性③

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HaTaキャリ 仕事のやりがいを求めてもう一度就職活動中の女性③

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ5 第3回(2020年6月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ5 第3回(2020年6月配信)

☆シリーズ5 大学卒業後一度は就職したものの、※リアリティショックのために退職して、仕事の やりがいを求めてもう一度就職活動中の女性。

※リアリティショック…就職において、入社前の期待と入社後の現実のギャップに衝撃を受けること。

福重さん(仮名)25歳 女性 大学卒業後1年半で離職して再度就職活動中。家族:両親と弟


(前回のあらすじ)

就職活動が思うように行かないことや、世の中の状況に不安を感じている福重さん。早く就職先を決めたいと、一人で求人情報を探し、一人で考えながら、がんばってはいるものの、段々と自分だけ取り残されているような焦りも感じています。キャリアコンサルタントは、そんな福重さんにもう一度仕事のやりがいや自分の強み、就職活動の目標などを整理してみることを提案します。

(以下前回からの続き CC=キャリアコンサルタント)


CC

「福重さんは、最初に、『就職活動をしているけれど、やってみたい仕事が見つからない』と、ご相談に来られましたね。福重さんが、これからやってみたい仕事はどんなお仕事ですか?」


福重さん

「うーん、そうですね、やっぱり前にもお話ししたように、大学で勉強したことを生かせそうな仕事ですね。コンサルタント系とか、ちょっとハードル高そうだけどシンクタンクみたいな所とか。まあ金融関係とかでもいいんですけど。」


CC

「そうですか、そこは今も変わっていないのですね。」


福重さん

「ですから、何度もお話ししているように、そういう仕事が地元にはないんですって!あっ、すみません。やっぱり…地元無理なら関西とか、東京に行ってもいいんです。」


CC

「そうでしたね。私は、福重さんがやってみたい仕事のイメージがあって、それを目指して行くことは良いことだと思いますよ。福重さんは、ご自分の希望や方向性をしっかり持っているんだなあと思っています。もう一つお聞きしていいですか。福重さんは、やりがいのある仕事をしたいともおっしゃいました。福重さんはどんな時に、やりがいを感じられると思いますか?」


福重さん

「どんな時…。やっぱりやりたい仕事ができれば、やりがいも感じられるんじゃないですか。やりがいを感じてがんばれば、普通はちゃんと認めてもらえるだろうし、スキルアップもできるでしょう。スキルアップしたら、お給料だって上がるでしょうし、もっと条件のいい所や自分が活かせる新しいステージがあれば、そちらへ行ける(転職できる)でしょ。」


《ご参考》「仕事においてやりがいを感じる事を教えてください(複数回答可)」エン・ジャパンより

『エン・転職』アンケート調査2018年

☞女性の場合、やりがいを感じることは、「お礼や感謝の言葉」「仕事の成果を認められる」「自分の 成長」「尊敬できる人と一緒」などが男性と比べて大きい傾向があるようです。

☞女性の場合、やりがいを感じることは、「お礼や感謝の言葉」「仕事の成果を認められる」「自分の 成長」「尊敬できる人と一緒」などが男性と比べて大きい傾向があるようです。

CC

「福重さんは、やりがいをもってお仕事をがんばって、成果を出して認めてもらいたい。やりたい仕事は、企業経営のコンサルタントのお仕事を中心に考えていて、スキルアップをして自分を高めて行きたいというお気持ちも強いのですね。」


福重さん

「そうなんですよ。そう考えると、ちゃんと評価してくれて、仕事もがんばれるような、大手じゃなくてもいいから、安定していてこれからも成長して行くような会社じゃないと…。」


CC

「そうですね。やりがいを持ちながらがんばって、上司や周囲の方から成果を認めてもらうには、安定した会社で腰を据えて、自分自身も成長できるような仕事に取り組みたいということですね。」


福重さん

「ええ、そうです。それと、ちゃんと仕事させてくれる環境も大事ですよね。人間関係とかも。」


CC

「うん、人間関係も含めて、働きやすい環境は誰しも望むことですね。仕事のやりがいを感じやすいと思いますし、自分のスキルや能力も高めて行けるでしょうね。福重さんは、企業経営のコンサルタントのお仕事を中心に考えているということでしたけど、福重さんのどんな強みやスキルがお仕事の中で活かせると思いますか?」


福重さん

「うーん、強み…、スキル…、そうですね、私、前にもお話ししたように、大学で結構勉強はしました。経済学関係の授業は休んだことないし、単位もちゃんと早めに取りましたから、成績は良かったです。ゼミの教授が厳しいけどすごく良い方でしたし、皆まじめで勉強熱心だったのでよくディスカッションなんかもしました。おもしろかったし楽しかったです…。それから、サークル活動は『グローバル社会研究会』っていう所で、経済や社会問題について※ディベートをやってました。でも、皆が意識高過ぎな雰囲気が嫌になって三回生の時に辞めました。アルバイトは、就活が忙しくなる三回生の終わりまでは中学生の家庭教師をやりました。だから、強みとかスキルとか言っても、勉強したことくらいです。」

※ディベート=あるテーマについて、肯定側と否定側に分かれて行う討論のこと。


CC

「福重さんは、大学で経済学を熱心に勉強されて、成績も優秀だったんですね。学生が勉強をするのは当然のことですし、勉強したことを仕事に活かしたいと思われるのも、しっかり勉強した自信があるからではないですか?それに、福重さんはやるべきことに計画的に取り組む姿勢や物事をやりきる力も身についているのではないかと感じたのですがいかがですか?」


福重さん

「そうですよね。私、好きなことには集中できるし、きちんとやらないと嫌なんです。銀行の時は、私だったらもっとちゃんとできるのにって思うことはさせてもらえなくて、逆に何で総合職なのにこんなことまでやらなきゃいけないのって思うことが多くて。好き嫌いがはっきりしているんです。でも、それがいけないんでしょうか…。」


CC

「自分に正直なんですね。はっきりと、ご自分の意見も言えるんですね。」


福重さん

「ええ、人材紹介会社でやってもらった、オンライン適性検査の診断にもそんなことが書いてあったと思います。確か、自己主張が強い方とか、興味を持つ分野とそうでないところがはっきりしているというような・・・。それから、仕事関係ではプランニングとかリサーチの点数が高かったです。」


CC

「そうですか、適性検査でも福重さんが目指す方向に適性があるとされたんですね。その点についてはどう思われましたか?」


福重さん

「まあ、大体私が思っていたとおりですから、別にどうってことはないんですけど、ちょっと自信にはなったかな。でも、そういう仕事がなかったら意味ないでしょ。」


CC

「そうですね。適性検査を参考にされるのは良いのですが、就職は福重さんの希望や能力が活かせるような仕事があって、一方でその求人の企業が福重さんを採用したいと思うかどうかがポイントですよね。福重さん、他に何かご自身の強みや、自信を持っていることはありませんか?例えば、大学のゼミでよくディスカッションをしたことが楽しかったというお話もありましたね。」


福重さん

「そう言えば、ゼミの教授からは、ディスカッションのテーマや課題を見つけて、データを使ってわかりやすくプレゼンできるねと、ほめられたことがあります。」


CC

「厳しい教授からほめられたんですね。福重さんの強みやスキルがいろいろと見えてきましたね。

福重さん、今回整理できてきた強みやスキルが活かせそうな仕事がどんな所にあるのか、次回一緒に求人情報を見ながら考えてみませんか?」

《ご参考》経済産業省 平成30年2月

《ご参考》経済産業省 平成30年2月

☞上記の能力要素(の中)のうち、自分の強みと思うことが一つでもあれば、それが 応募書類や採用面接における自己PRの材料にならないか、その理由と合わせて考えてみましょう。


つづく


次回予告

 自分の強みやスキルを整理した福重さん。落ち着いて、自分の希望する仕事ややりがいを求めて就職活動に取り組みます。また、キャリアコンサルタントと求人情報を検討する中で、キャリアの方向性を少し柔軟に考えられるようになり、「仕事のやりがいはやってみないとわからない」と思い始めます。そして、自分にとって大切にしたい事や、自分の課題にも気づきます。


以上

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