2020年7月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
私は就職活動のご相談に来られていた方が就職された後も、時々連絡をして様子を聴かせていただくことがあります。
「就職してからもがんばっています。仕事にも少しずつ慣れてきました。」というようなお話しが聴けると、私はとても嬉しく感じます。
そのような方々から、この数ヶ月よく同じようなお話しの続きがありました。
「仕事にも慣れてきて、周囲にも良い人が多いのですが…。ただ、定期的な換気やスタッフ同士の距離にも配慮してもらえるとありがたいのですが…。」と声を落とします。
この職場にずっといて自分を守ってもらえるのかと不安な気持ちがよぎるのでしょう。
一日の多くの時間を過ごす職場環境に対する配慮がもう少し欲しいと望んでいるのです。
大がかりなことでなくて良いのです。
冷房中もほんの少し窓をあけておく。
換気の時間を作る。
スタッフ同士の間隔を取る。
消毒液を置くなど。
どのような職場でも、十分ではなくてもそのような会社や上司の配慮があると、働く人の安心につながるのではないかと感じます。
私はカフェや居酒屋などに行くことが楽しみの一つです。
以前は興味を持ったお店に席の予約だけをして行くことがよくありました。
最近は行ったことのあるお店でも、席の間隔や換気なども確認して、安心できると感じたら予約します。
ところが、実際に行って気になる事や配慮がない事があると、人気店でも次からは行くことをためらいます。
安心や不安の感じ方は人それぞれ違っています。
その中でなるべく多くの働く人が安心できる職場づくりは、サービスや商品を買うお客様の安心にもつながると思います。
働く人もその職場の管理をする人もお互いに心の窓を開けて、「配慮」という風通しを良くしてみると、心の距離が縮まって安心感が生まれてくるのではないでしょうか。
キャリアコンサルタント 福積千佳子