行きたかった会社の内定がもらえなかった。転勤や昇進が希望通りにならなかった。

このような思いの人の中には、新年度が近づくにつれて憂うつになっている人もいるでしょう。

がんばってきた人ほど、周囲の同級生や同僚から自分だけ取り残されたような挫折感があるかもしれません。

挫折の乗り越え方。

自分を見つめ直す。

新たな目標を立てる。

ピンチをチャンスととらえる。

本やネットには様々なアドバイスが書かれています。

でも、そう簡単には乗り越えられそうにないという人もいるでしょう。

この時期の挫折感には、もうすぐ新年度が始まるという、気持ちの区切りをつけるタイミングがあります。

希望する会社に就職が決まらなかった人も、とりあえず内定をもらえた会社に行くでしょう。

就職先が決まっていなければ、卒業後アルバイトをする人もいるでしょう。

不本意な人事でも、受け入れないと仕事ができなくなります。

現実から逃げずに、とりあえず行けるところに行って、そこに身を置く。

今はこれでいいと考えて、そこでやるべきことをやる。

そのような時に大事なことは、嫌々ながら働いているという姿勢や、周囲を見下すような態度は決して見せないことです。

明るくはできなくても、まずは淡々としていることです。

挫折感を一人で乗り越えようとせずに、人に頼ることも大事です。

一人でできることなど小さいものと考える謙虚さをもつことです。

自分の思いとは違った場所だとしても、そこには思いがけない人との出会いがあるかもしれません。

本当に困った時に手を差しのべてくれる人が真の友になるのでしょう。

挫折感という目の前の壁を乗り越えられそうになければ、壁の端っこを探して回り道しましょう。

進む方向を見失わなければ、回り道のように思える道のりも、自分が成長する経験になるでしょう。

今はそう思えなくても先は長い。

何とかなります、できますよ。

キャリアコンサルタント　久保賢司