2024年8月掲載
あなたは夏休みなどの休暇明けに、職場へ手土産を持って行きますか?
どんなものがいいのだろう。
数はいくつ。
日持ちは何日くらいするのかな。
ちょっと悩ましいかもしれません。
休暇を取るのは当然のことだから、手土産など必要ないと考える人もいるでしょう。
会社の中には社員の余計な負担をなくすために、手土産の慣習をやめた所もあるようです。
そもそも職場への手土産は何のためにあるのでしょうか。
一番の理由は、自分が休暇中の仕事をフォローしてくれた上司や同僚へのお礼の意味です。
たとえ休暇前に自分の仕事を片付けたとしても、誰かが自分の担当業務に対応してくれたかもしれないからです。
もう一つは、職場のコミュニケーションのきっかけにすることです。
帰省の土産なら故郷の話。旅行に行ったなら旅先の話。
自慢にならない程度に感想や体験談などを添えると、周囲から親近感を持たれることでしょう。
普段話す機会のない同僚と意外な共通点が見つかるかもしれません。
休暇中どこにも行かなかった人や特段話すことはないという人は、同僚の手土産にお礼を言って、少し話を聞いてみるとよいでしょう。
他県の小さな会社に就職した私の若い知人は、帰省するたびに愛媛の柑橘の加工品を手土産にしています。
とても評判が良くて、次の休暇が取りやすくなるそうです。
休みが取りやすいのはありがたいし、仕事のやる気にもつながるとのことです。
見方を変えると、彼が普段しっかり仕事をしているから、職場の理解もあって休みが取りやすいのでしょう。
休暇明けの手土産は、強制されるものではありません。
持って行くのも持って行かないのも、自分で判断すればよいことです。
ただ、どちらにしようか迷ったら、一度職場に持って行ってみてはどうでしょう。
職場のコミュニケーションのきっかけづくりと考えて。
いつも一緒に仕事をしている人への、ちょっとした心づかいとして。
キャリアコンサルタント 久保賢司