2024年7月掲載
今年の夏休みの過ごし方に関する新聞社の調査で、一番多かった過ごし方は「自宅で過ごす」です。
続いて、宿泊を伴う国内旅行となっています。
企業業績の回復によって給料が上がった人もいる中で、物価高の影響もあって節約志向が強まっているとのことです。
そもそも夏休みの制度は企業の義務ではないので、通常の休日に有給休暇を合わせて、交代で休みにする職場もあるでしょう。
そうなると、休みたい時になかなか休めないという人もいるのではないでしょうか。
夏の連続休暇の日数は、3~4日の企業が多いようです。
故郷へ帰省する人。
家族サービスにいそしむ人。
過ごし方は様々でしょう。
一方で、自分が休むと周囲に迷惑がかかると思って、身体や心に無理をしている人。
春からの新しい仕事にギャップを感じて、辞めたいと思っている人など。
夏は休むチャンスです。
思い切って休むことにした時の解放感は、意外と大きいものです。
もちろん、休む時期の周囲への配慮は必要ですが、連続した休みが取れないことはないはずです。
もし休みが取りにくいとしたら、職場の問題よりもまず自身の働き方を見直す必要があるかもしれません。
仕事を抱え込み過ぎていないか。
職場のコミュニケーションはうまく行っているか。
自分の仕事に責任感を持つことは大切ですが、組織の中で仕事をしている以上、いつ休んでもいいように仕事をオープンにして、同僚に手助けしてもらえるように日頃からしておくことも大事です。
休みが取れたら、何か一つでも仕事を忘れてやることを決めましょう。
普段行かないイベントに行ってみる。
同級生に久しぶりに会ってみる。
何でもいいのです。
お金をかけずに近場で、日常から離れて息抜きするだけでも、頭の中や心がほぐれるかもしれません。
休み明けのあなたのリフレッシュした表情は、職場に安心感をもたらすことでしょう。
休み方は働き方の裏返しと言えるかもしれません。
キャリアコンサルタント 福積千佳子