2024年3月掲載
先日、サラリーマン風のグループがこんな話をしているのを耳にしました。
「最近の若手は仕事のやり方を教えても、定時になったら黙って先に帰る。
教えた事ができていればいいが、中途半端。ちょっと怒ったら、これからやるつもりだったと言い訳する」と。
一人の年配の方がそんな愚痴を言うと、皆同様にうなずいていました。
あるメディアにはこんな記事もありました。上司からの指示を目の前でスマートフォンで録音しようとする若手社員がいるとのこと。
さすがに上司も怒ったという内容でした。
これから新しい職場で働こうとしている多くの方は、自分はそんなことはしないと考えたことでしょう。
では、なぜ年配社員や上司は若手に対して怒ったのでしょう。
あえて若手社員の方に問題があるとすれば、報告、連絡、相談を、きちんと相手に向き合ってしていないからと言えるのではないでしょうか。
報告、連絡、相談は、仕事の基本動作ですが、案外できないことがあるものです。
「教えてもらった仕事がここまでできました。このペースで大丈夫でしょうか」などと、声を出して聞くのは、慣れるまでは遠慮するかもしれません。
周囲が忙しそうな時などは、タイミングを逃してしまうかもしれません。
新しい職場では、新人として関わってもらえる間に、できるだけ顔をあわせて声に出して、報告、連絡、相談する習慣を心がけましょう。
言われた事を分かったつもりにならずに確認する。
それだけで仕事のミスを減らすことができます。
また、その都度、教えられたり、ほめられたり、時には叱られたり。
その時の相手の表情や声のトーンからも伝わってくることもあるでしょう。
そうした上司や周囲とのコミュニケーションの中で、仕事は身についていくと思います。
仕事が身につくことは、自分の成長にもつながります。
新しい職場では、勇気を出して、しっかりと、報告、連絡、相談を心がけてみましょう。
キャリアコンサルタント福積千佳子