2023年9月掲載
キャリアコンサルタントの福積千佳子です。
私が「仕事を通じて成長する」ことの意味が分かってきたのは30代の半ばを過ぎた頃でした。
それまでは、仕事を教えられたとおりにできるようになることが成長だと思っていました。
そして、慣れてきた仕事を繰り返しているうちに、私は段々と無事に一日が終わることに安心するようになりました。
職場には仕事のスキルアップのために資格や検定を目指す同僚もいましたが、そのような自己研さんにはお金も時間もかかると思い込み、私にはその意欲は沸いてきませんでした。
総務省の社会生活基本調査(平成28年)では、社会人が学習や自己啓発に使う時間は、一日平均約6分です。
これは世界的に見て低い数字です。私自身も職場の研修以外には全く時間をかけていませんでした。
先日、ある知人が私にこんなことを言ってくれました。
「コラムを書かれていますよね。全部スクラップ帳にとじています。読むと元気になるんです。」と。
このコラムはもう6年以上続いていますが、欠かさず読み続けてくれていることをとても嬉しく思い、自信にもなりました。
コラムは毎回自分でテーマを考え、情報を集めて書いています。
テーマに関する事で自分を振り返り、どのように表現するか工夫してきたことで、少しずつ成長できたと思えるようになりました。
皆さんも、自分から勉強したい、やってみたいと思った事をまず始めて続けてみることで、何か意識や考え方が変わってくるかもしれません。
それもまた、成長だと思います。
三日坊主で続かないという方。
自分はこれをやると、周囲に宣言してみてはいかがでしょう。
自分のお金や、一日の決まった時間を日課として使ってみては。
成長のためには自分に“投資”することも必要でしょう。
自らの小さな行動の積み重ねは、きっと思いがけない変化や成果として現れる時が来ると自分を信じて。
他人と比べず、自分の歩幅で。
キャリアコンサルタント 福積千佳子