HaTaキャリ 正社員をやめてアルバイトをしながら自分に合った仕事や働き方について悩む女性②

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HaTaキャリ 正社員をやめてアルバイトをしながら自分に合った仕事や働き方について悩む女性②

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ9 第2回(2021年10月配信)

働きたいあなたへのヒント HaTaキャリ シリーズ9 第2回(2021年10月配信)

☆シリーズ9 正社員をやめてアルバイトをしながら自分に合った仕事や働き方について悩む女性。


福田さん(仮名)21歳 高校卒業後に正社員で就職した会社を1年で辞めて、現在アルバイト中。

家族:母(会社員) 兄(公務員)


◇前回のあらすじ

高校卒業後に就職した食品会社を1年で辞めて、現在はお菓子販売のアルバイト中の福田さん。母や兄の強い勧めがあって、キャリアコンサルタントの所へ正社員になるための就職活動について相談に来ました。ところが、本心では現在のアルバイトが楽しくて、このまま続けていたいと思っています。また、正社員になることに不安があって、その不安の原因は職場の人間関係であることを福田さんは明かしたのでした。

(以下前回からの続き CC=キャリアコンサルタント)


CC

「福田さんは、社会人になって初めての製造のお仕事を1年間がんばっていたんだけど、ちょっとスピードについていけないと感じたんですね。上司の方から厳しく言われることもあった…。そんな時に、誰か周りの方に仕事のやり方を教えてもらったり、相談したりされましたか?」

《ご参考》「職場の人間関係に悩んだことのある方━誰との関係で最も悩みましたか?」

《ご参考》「職場の人間関係に悩んだことのある方━誰との関係で最も悩みましたか?」

(女性に聞く「職場の人間関係」意識調査 エン・ジャパン 2019年)


福田さん

「同じ職場に同期入社はいなかったので。最初はいろいろ教えてくれましたけど、工場の人が減って仲良くしてくれた先輩やパートの方もいなくなったので…。それで、上司も忙しいせいかよく怒るようになって。私にだけじゃなかったんですけど…。」


CC

「厳しい上司のもとで、困ったときに相談できる人もいないとなると、しんどかったですね…。福田さん、食品会社の製造のお仕事自体は1年間がんばってみてどうでしたか?何か勉強になったことはありましたか?」


福田さん

「…よくわからないです。」


CC

「福田さんは、食品会社のお仕事には興味があったのですか?」


福田さん

「…私は高校で就職組だったので、進路指導の先生に勧められて…。」


CC

「そうですね、高校を卒業して就職する時は、先生や保護者の方に相談して決める方が多いですからね。では、福田さん、食品会社の製造のお仕事と今のお菓子の販売のお仕事を比べたら、これからは販売のお仕事のほうがやってみたいお仕事に近い感じですか?」


福田さん

「…製造。ものつくりの方です…。」


CC

「ものつくりの仕事をしてみたいのですね。何か作ってみたいものがあるのですか?」


福田さん

「お菓子とか、お料理とか…。母が働いていたので、高校生からは晩ごはんやお弁当も自分で母や兄の分まで作ることがありました…。」


CC

「そうですか、福田さんは高校生の頃からお母さんやお兄さんのご飯を作ったりされていたのですね。お料理やお菓子作りも好きで、それで今は、お菓子屋さんでアルバイトをされているのですか?」


福田さん

「たまたまです。派遣会社に登録したのにお仕事の紹介がなかった時に、ネットで探して、家から近かったので。でも、皆いい人で良かったです。」

《ご参考》愛媛のバイト・正社員求人サイト/愛媛県の公式求人・移住総合情報サイト

《ご参考》愛媛のバイト・正社員求人サイト/愛媛県の公式求人・移住総合情報サイト

ワークネット

あのこの愛媛


CC

「そうですね、福田さんは仕事の内容だけじゃなく、職場の人間関係というか、どんな人と一緒に働くかということも大事だと思っているのですね。」


福田さん

「…はい。コミュニケーションが良い所がいいです。」

《ご参考》「女性に聞く:現在の職場は働きやすい職場ですか?━働きやすい職場と考える理由は?」

《ご参考》「女性に聞く:現在の職場は働きやすい職場ですか?━働きやすい職場と考える理由は?」

(働きやすい職場アンケート エン・ウィメンズワーク 2015年)


CC

「福田さんは、今のアルバイトは周りの皆さんがやさしくて楽しいと言われましたね。お店に来られたお客様を相手にするのはどうですか?」


福田さん

「うーん、忙しい時にお客様が並んで『早くしてくれ』みたいな時は焦りますけど、普段は慣れたので大丈夫です。最近、私の名前を覚えてくれたお年寄りの方もいて、ちょっとうれしかったです。」


CC

「福田さんの名前を覚えてくれてうれしかったのですね。名前を覚えてくれたのは、福田さんの印象が良かったからではないですか?」


福田さん

「…たまたまです。その方、いつも決まったものを買うんですけど、たまたま新しい商品をおすすめしたら、それがご家族に喜ばれたみたいで…。」


CC

「おすすめした商品をお客様に喜んでもらえると、うれしいですね。福田さんが作ったものがお客様に喜んでもらえたら、もっと嬉しいかもしれませんね。」


福田さん

「そうですね、うーん…わからないです。」


CC

「…そうですね。福田さん、これまでのお話では、福田さんは今のお菓子販売のアルバイトはいい人に囲まれて楽しいのだけれど、将来別の仕事に就職するとしたら、お料理とかお菓子とか、ものづくりの仕事の方がしてみたいということですね。働く職場は、コミュニケーションの良いことが大事ということですね。」


福田さん

「あっ、はい。…でも、正社員とかじゃなくてもいいです…。」

《ご参考》希望する雇用形態を選んだ一番の理由(平成30年版 子供・若者白書 内閣府 より)

《ご参考》希望する雇用形態を選んだ一番の理由(平成30年版 子供・若者白書 内閣府 より)

内閣府HP(特集 就労等に関する若者の意識)


CC

「そうですね、福田さん。今はアルバイト先でやさしい人に囲まれて楽しくもなってきたところですからこのままアルバイトをがんばって、今すぐということではなく、将来就職活動をする時のことを考えて、福田さんがやってみたいものづくりの仕事や、他にもできそうな仕事がないか一緒に調べてみるのはどうですか?」


福田さん

「あっ、そうですね、…お菓子作りもお料理も趣味みたいなものなので、仕事になるのか…。」


CC

「それと、福田さん。先ほど派遣会社に登録されたと言われましたけど、ハローワークには登録をしていますか?」


福田さん

「辞めた後で、保険が出るからと兄に言われて行きました。派遣会社も、兄に言われてリモート面接しましたから登録していると思います。」


つづく


次回予告

福田さんは、キャリアコンサルタントと共に、ものづくりの仕事や他にできそうな仕事、自分に合った働き方について調べたり考えたりして行きます。また、キャリアコンサルタントは就職活動の進め方や職場の人間関係についてアドバイスします。その中で、福田さんは漠然としていた自分の将来像やキャリアについて少しずつイメージします。


以上

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